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ベトナムでの生活:アメリカ人は何を期待できるのか

ベトナムへ引っ越すと伝えれば、周囲の反応は人によってさま…

Hien Luong 執筆者 Director / Head of Translation Department
· · 1 分で読めます

ベトナムへ引っ越すと伝えれば、周囲の反応は人によってさまざまです。いったい何に追われてそんな遠くまで逃げるのかと首をかしげる人もいれば、その冒険心を称え、次のボランティア旅行に同行したいと言う人もいます。たいていの場合、「フォー」やチャイナタウンで時折見かけるベトナム料理以外に、ベトナムという国を確実に知っていると公言するアメリカ人に出会うことはほとんどありません。今日のベトナムは急速に成長する経済国であり、アジアにおける魅力的なFDI先であり、観光の一大拠点でもあります。ベトナムを次の目的地として見据えている方も、すでにベトナムに滞在している方も、本記事ではベトナムでの生活がどのようなものかを全体像としてお伝えします。


ベトナムの生活の質

  1. ライフスタイル

毎日長時間労働をこなし、休暇はほとんど取れず、仕事中心の生活に慣れている方にとって、ベトナムへの移住は多少のカルチャーショックになるかもしれません。ベトナムでの暮らしはのんびりしています。それはベトナム人が懸命に働かないからではなく(実際、ベトナムの平均的な従業員は1日8時間働いています)、社会生活や人間関係に費やす時間を大切にしているからです。

社会生活といえば、仕事から完全に離れ、カフェやビストロでコーヒーを片手に一日中おしゃべりをして過ごす時間のことです。そう、コーヒーはベトナムの生活そのものです。アメリカの大手スターバックスのことは忘れましょう。ご覧ください、ここからは焙煎コーヒーからコンデンスミルクコーヒー、エッグコーヒー、ヨーグルトコーヒーまで、目もくらむほど多彩な逸品がそろう職人コーヒーの王国です。

ハノイもホーチミン市も、屋台文化で知られています。フードトラック(ベトナムではむしろ、移動販売のカートや自転車、バイクです)や屋台で、3.79米ドルという安さで食事を手に入れることができます。もちろん、大量消費文化の中で育った方には、ベトナムの一人前はかなり少なく感じられるでしょう。しかし、少量で手頃な価格だからこそ、いろいろな料理を選べてコストパフォーマンスも抜群です。 そしてベトナムの食の世界は非常に活気にあふれ、多様性に富んでいます。米国内のどのチャイナタウンにも劣りません。街は昼夜を問わずアクティビティであふれています。

ビストロやカフェは、手軽な食事に求められる手早さと丁寧さを重視する会社員や学生の間で人気です。ベトナムでは社会生活やコミュニティがとても重視されるため、ドライブスルーのマクドナルドやバーガーキングはマナー違反も同然です。その代わり、こうした小さなレストランでは、質素な設えながらアルコールも用意し、1食あたり4~5米ドル程度で手頃な価格の簡単な料理を提供しています。ファインダイニングやフォーマルなレストランも人気で、個性的なメニューをそろえつつ、上質な空間とサービスを提供しています。そしてもちろん、この国ではチップは不要です。 

2. スポーツとレジャー

ベトナムでは、現地の人も駐在員も、幅広いスポーツやレクリエーション活動を楽しむことができます。NFL、野球、バスケットボールといった大規模なスポーツに慣れている方には、ベトナムのスポーツは、そうですね、やや物足りなく感じられるかもしれません。人気のスポーツにはサッカー、バドミントン、バレーボール、武道などがあります。主要都市には遊び場やレクリエーション施設が豊富にあります。

また、ほとんどの地域にはジムやスポーツセンターがあり、有酸素運動、ウエイトトレーニング、ヨガ、ルンバ、スカッシュなど、さまざまな屋内アクティビティやクラスに対応しています。ハノイやホーチミン市では、一般的なフィットネスクラブの会費は月額21.74米ドル程度です。アウトドア派の方には、テニス、バレーボール、バドミントンが全国的に人気です。ベトナム人は武道も得意としており、どのクラスも1回5米ドルという安さで参加できます。

3. 公共料金

ハノイとホーチミン市で4人暮らしの一般的な世帯が支払う基本的な公共料金(電気、暖房、冷房、水道、ゴミ処理)の平均は月額70米ドルです。これは、基本的な公共料金の平均が月額160.3米ドルである米国と比べて大幅に低い水準です。同様に、無制限データのインターネット回線の月額料金はハノイで9.74米ドル、ホーチミン市で12米ドルですが、米国では同等のサービスに月額65.2米ドルかかります。


観光地

ベトナムは魅力的な観光地であり、18件を超えるユネスコ認定の世界遺産があります。内訳は、自然遺産2件(ハロン湾、フォンニャ・ケバン国立公園)、文化遺産5件(タンロン皇城、ハノイ城塞、フエ皇城、ホイアン旧市街、ミーソン聖域)、複合遺産1件(チャンアン複合体)、その他の無形文化遺産です。

カリフォルニアの日差しとベイエリアの自然景観がお好きなら、ベトナムこそ理想の移住先です。約2,000マイルに及ぶ太陽あふれる海岸線と、名高い島々のリゾート地を誇っています。ベトナムには見事なビーチが数多くあります。ユネスコに登録されたハロン湾の海岸から、ムイネー のなだらかな砂丘、コンダオ島やフーコック島の島リゾートまでさまざまです。沿岸都市ダナンは、生活の質の高さと爽やかな雰囲気から駐在員に人気です。日差しの降り注ぐ海岸に加え、ベトナムの国土の40%は森林で、世界保全モニタリングセンターによれば約1,534種の既知の生物種が生息し、維管束植物は少なくとも10,500種にのぼり、そのうち3.4%がIUCNのカテゴリーI~Vで保護されています。

ベトナムの主な観光スポット

ベトナムの観光スポット

ハロン湾:ハロン湾の海景は世界で最も心を奪われる海上の眺めのひとつであり、ユネスコ世界遺産に登録されています。トンキン湾に位置するこの湾には数千の石灰岩の島々が浮かび、数千年にわたる風と水の作用によってギザギザの奇岩へと削り出されました。

ホーチミン市:大都市が好きな方にとって、ベトナムの商業の中心地であるホーチミン市を訪れずにベトナム旅行を終えることはできません。 夜の街はアクティビティでにぎわい、外食シーンは驚くほど国際色豊かで、ショッピングは国内随一です。

ベトナムの人気観光地

ハザン:ハザンは起伏に富み、遠く離れた、息をのむような山岳農村地域です。国内でも屈指の絶景を眺めることができ、棚田や、数千年をかけて石灰岩の山々に刻まれた深い谷を見下ろします。

ニンビン:ベトナムで日帰り旅行先として最も人気のある選択肢のひとつです。石灰岩のカルスト地形、蛇行する川、緑豊かな風景は、休暇の写真撮影に最適です。この地域への旅行の多くは、チャンアンの洞窟や洞門の見学と組み合わせて行われます。

ベトナムの観光地

フエ:この歴史都市は、ベトナム帝国の興亡を見守ってきました。中心となるのは城塞と、静かなフオン川を見下ろす皇城です。

ホイアン:地元の文化と外国の文化が融合したこの東南アジアの貿易港は、夜になるとランタンに照らされてさらに幻想的な趣を増します。この町には、ベトナムの伝統工芸を専門とする何百人ものプロの仕立て屋が暮らしています。 

フーコック島: カンボジアとの国境に近い沖合に浮かぶこの島には、国内でも最も手つかずの美しいビーチがあります。島の一部には大型リゾートがありますが、他の地域は人里離れており、ヤシの木と波だけが広がっています。

ニャチャン:白い砂浜と緑の山々という見事な背景を持つこの沿岸都市は、チャンパ王国と仏教寺院の故地です。ナイトライフもたいへん楽しく、ジェットスキー、サーフィン、さらにはフライボードなど、刺激を求める方に向けた極限のアクティビティも数多くあります。


住まい

ベトナムと米国の住まい
  1. ハノイ

キャンパスの拡大、海外の教育機関との幅広い提携、活気ある知的コミュニティを背景に、ハノイは近年、ベトナムで学びたい留学生にとって理想的な留学先として台頭してきました。留学生は、市内中心部の内外を問わず幅広い住まいの選択肢を利用でき、最も人気があるのはホームステイ、ワンルームアパート、賃貸住宅、シェアアパートです。

ハノイの学生向け住まいの費用は、米国より80%低いと推定されています。ハイバーチュン、ホアンキエム、ドンダー、タイホー、ロンビエンの中心区における平均的な住居費は、1ベッドルームで357.76米ドル、3ベッドルームで751.46米ドルです。一方、米国の主要都市では、アパートの平均家賃は1,370~2,203米ドルです。

ハノイでの長期滞在を検討している専門職や起業家にとって、同市の住まいの見通しは明るいと言えます。脱中心化の傾向と西部郊外での住宅開発の増加により、市内の家賃は緩やかに下がる可能性があります。独立系不動産コンサルティング会社であるサヴィルズの2020年マーケットブリーフによると、今後のハノイの住宅供給は、カウザイ、ナムトゥリエム、バクトゥリエム、タンスアン、ハドンといった区へと西に広がると予想されています。同調査はまた、2021年末までに20件のプロジェクトがハノイに参入し、その39%が西部郊外に位置すると予測しています。注目されるプロジェクトには、Vincom Mega Mall Smart City、Vincom Mega Mall Ocean Park、Hinode Cityなどがあります。

ハノイでアパートを購入する際の平均価格は1m2あたり1,460米ドルで、約311,254米ドル/m2とされる米国より大幅に低くなっています。米国ではウイルスの流行が住宅の供給と需要の両方を冷え込ませましたが、その影響は需要よりも供給により重くのしかかっています。売り手が買い手よりもはるかに速く市場から撤退しているためです。その結果、4月の既存住宅販売率は約18%急落し、10年ぶりの低水準となりました。

ベトナムに拠点を設けようとしている投資家や企業オーナーにとって、オフィス賃料の平均は月額1m2あたり20米ドルです。報告されている傾向としては、賃料は下落し入居率は上昇しており、2019年に始まったいくつかの成功プロジェクトを経て、Aグレードオフィスの入居率の伸びが最も大きくなっています。一方、米国におけるクラスAオフィスの入居にかかる月額平均コストは1m2あたり39米ドル、CBD市場では50.95米ドルです。ベトナムではコワーキングスペースも人気の選択肢で、固定席の料金は月額64.72~172.58米ドルです。

ハノイのサービスアパートメントは、近年空室が大幅に増えている有望な分野です。出張者や一時的に働く人にとって押さえておきたいエリアは、タンスアン、カウザイ、ナムトゥリエム、バクトゥリエム、ホアンマイ区(中心区を取り囲む周辺地域)です。平均賃料は月額1m2あたり26米ドル、3ベッドルームのアパートでおよそ2,600米ドルです。一方、米国の都市におけるサービスアパートメントの月額料金は3,200~3,800米ドルです。ホーチミン市

2. ホーチミン市(HCMC)

ホーチミン市がエンジニアリングと通信の新興拠点として評判を高めるにつれ、留学先としてこの地に惹かれる学生が増えています。ホーチミン市を大学進学先に選ぶ利点のひとつは、驚くほどの費用の安さです。市内中心部外の1ベッドルームアパートの平均家賃は393米ドル、3ベッドルームでは月額最大780米ドルです。

市内中心部のアパートは、1ベッドルームで月平均548米ドル、3ベッドルームで1,194米ドルです。これもまた、米国のほとんどの州のアパートと比べて驚くほど費用を抑えられます。米国ではおおむね1,100~1,734米ドル程度で、市内中心部の3ベッドルームアパートでは2,203米ドルに達することもあります。

ベトナムでの長期滞在を考えている労働者や起業家は、居住用または投資用としてアパートの購入を検討してもよいでしょう。ホーチミン市のアパートの平均価格は1m2あたり1,460米ドルです。ホーチミン市のアパートの見通しは、建物の供給を52%も減らして5年ぶりの低水準に落ち込ませたパンデミックによって暗くなっていますが、依然として魅力的な投資先です。

ホーチミン市のオフィス賃料はハノイよりやや高く、月額1m2あたり約32米ドルです。ただし、2022年末までに24件のプロジェクトから376,00m2を超える供給が予定されています。空室率の上昇はテナントの交渉力を高めるでしょう。コワーキングスペースは常に代替手段となり、固定席の料金は月額64.72~172.58米ドルです。

FDI先として上位に挙げられるホーチミン市では、サービスアパートメントの需要は高い水準にあります。しかし、現在のパンデミックの状況により、サービスアパートメントの空室数は2019年の1,900戸から2020年上半期には2,400戸に増加しました。平均賃料は月額1m2あたり23米ドルで、高い入居率が高い室料につながる米国と比べて大幅に低くなっています。


交通

自家用車とフォーディズムがアメリカの生活様式を形作ってきたのと同じように、ベトナムの都市文化を特徴づけているのはバイクです。ハノイで最も一般的な移動手段は自家用バイクで、市の人口の58.5%以上が自家用バイクを利用しています。公共交通には通常のバスとBRTがあり、定期券は月額約20米ドルです。

また、タクシーやGrabcar(米国におけるUberに相当)を利用することもでき、平均料金は1回あたり0.52米ドルです。急速に発達する高速道路網を背景に、ベトナムで2番目に一般的な移動手段は自家用車です。ただし、短距離の移動にはバイクのほうがはるかに便利です。


保険

ベトナムには、すべての住民に基本的な医療を提供する全国的な医療制度はありませんが、現在の健康保険制度は広く整備されており、医療費は米国のほんの一部です。健康保険料は月給から天引きされ、民間保険会社は30歳以上の成人向けに250~1,000米ドルの保険プランを提供しています。

民間病院の利用は駐在員の間で人気の選択肢です。民間病院は優れたサービス水準を提供し、米国、韓国、日本、フランス出身の医師や、海外で研修を受けたベトナム人医師が勤務しています。一般に国際健康保険を受け付けています。ベトナムの民間健康保険会社も250~100米ドルの保険プランを提供しており、これは米国で個人が支払う費用のわずか25%です。

米国では、健康保険の年間保険料は3,600米ドル(アーカンソー州)から7,900米ドル(ニューヨーク州)と幅があります。実際、過去20年間で保険料は上昇し、米国の医療制度に対する強い不満につながっています。2017年に雇用主提供の保険(健康保険)に加入していた65歳未満のアメリカ人は1999年より少なくなっています。これは、2017年の米国経済の雇用者数が1999年より1,700万人多かったにもかかわらずです。

期間の定めのない、または定めのある労働契約に基づいてベトナムで働く外国人は、ベトナムの強制社会保険に加入する資格があります。この保険は、出産、疾病、退職、労働災害、職業病、遺族をカバーします。社会保険の拠出率は外国人もベトナム人も同じで、被雇用者8%、雇用主17.5%です。

一方、米国では、退職者1人あたりの労働者数の減少などいくつかの要因により、抜本的な給付制度改革が行われなければ、社会保障信託基金は2034年までに枯渇すると予測されています。そのため、多くのアメリカ人労働者や若い退職者は、社会保障の将来性と自身の老後資金計画への影響を懸念しています。

ベトナムの生命保険の保険料は平均30米ドルで、世界平均の595米ドルや東南アジア平均の74米ドルを大きく下回っています。米国の年間保険料の平均は538米ドルです。

もちろん、いくつかの要点だけで一国を語り尽くすことはできませんが、本記事をお読みいただいたことで、この国についてより自信を持って理解していただけたなら幸いです。それが、今後の方向性や目標を考える一助となるかもしれません。さらに詳しい知見や助言が必要な場合は、Viettonkinの専門家がいつでもお手伝いいたします。

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Hien Luong
執筆者

Hien Luong Director / Head of Translation Department

With nearly a decade of experience leading diverse translati…

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