送信者設定
メール配信プラットフォームと送信ドメインについて、送信者ポリシーフレームワーク(SPF)、ドメインキー識別メール(DKIM)、ドメインベースのメッセージ認証・報告・適合(DMARC)による認証や、Googleの送信者向けガイドラインなど、メールサービス事業者が定める要件への対応状況を確認します。DNS設定の変更は、承認を得た上でドメイン管理者と調整し、プラットフォーム外での対応が必要な事項も記録します。
送信者設定と配信リストの管理方法を確認し、現地語による初期のナーチャリングメールシーケンスを構築します。
調査、チャネル開発、デジタルマーケティング支援
DataReportalによると、2025年10月時点のインターネット普及率は、ベトナムで84.2%、タイで94.7%、インドネシアで80.5%でした。これらの市場でメールを通じて顧客にアプローチするには、送信ドメインの認証、各連絡先について同意を得た根拠の記録、現地の読者に合わせたメッセージの作成が欠かせません。しかし、新たな市場にグローバルチームのテンプレートをそのまま適用しても、これら3つの要件を満たせるとは限りません。メールマーケティング導入支援では、お客様がすでに利用しているプラットフォーム上で、こうした基盤を整備し、現地語による初期のナーチャリングメールシーケンスを構築します。
グローバル向けのメール施策を東南アジアでそのまま再利用すると、主に3つの問題が生じます。
メールの到達率は、本文を作成する前の設定に大きく左右されます。メールサービスのプロバイダーは送信ドメインの認証を求めており、GoogleもGmailアカウント宛てのメール送信に関する具体的なガイドラインを公開しています。送信者ポリシーフレームワーク(SPF)、ドメインキー識別メール(DKIM)、ドメインベースのメッセージ認証・報告・適合性(DMARC)の設定ミスは、内容の優れたメールでも十分な成果を得られない原因の一つです。既存のプラットフォームに新たな市場を追加する際には、こうした設定上の問題を見落としがちです。
同意取得に関するルールは市場ごとに異なり、ある国で使用できる連絡先リストが、別の国では使用できない場合があります。ベトナムでは、同意取得や表示に関する独自のルールを定めた迷惑メール対策政令が適用されます。タイでは、個人データ保護法に基づく同意要件に加え、コンピュータ犯罪法に基づく商用メールの配信停止ルールも考慮する必要があります。インドネシアでも、電子取引関連法と個人データ保護法への対応が求められます。本国市場でのリスト構築方法をそのまま別の市場に適用すると、回避できるはずのコンプライアンス上の不備につながるおそれがあります。
メールシーケンスを直訳すると、翻訳文特有の不自然さが残りがちです。読み手は、不自然な表現や現地の商慣習に合わない文体、本国市場でしか通じない表現に気づきます。見込み顧客の購買プロセスにおける段階に合わせ、対象言語でメールシーケンスを直接作成することで、内容を読んでもらい、次のアクションにつなげる可能性を高めます。
メールマーケティング導入支援では、必要な言語、配信停止の仕組み、配信対象者の管理ルールに対応できる場合、お客様がすでに利用しているメール配信プラットフォーム上で設定と構築を行います。そのため、別のプラットフォームへの移行は必要ありません。引き継ぎ時には、設定内容とメールシーケンスの構成を説明し、お客様のチームが同じ基盤を活用して、さらにメールシーケンスを構築できるよう支援します。

プラットフォームはそのまま使用し、市場に応じて同意取得の根拠、表示や配信停止に関するルール、メールシーケンスの言語を調整します。
メール配信プラットフォームと送信ドメインについて、送信者ポリシーフレームワーク(SPF)、ドメインキー識別メール(DKIM)、ドメインベースのメッセージ認証・報告・適合(DMARC)による認証や、Googleの送信者向けガイドラインなど、メールサービス事業者が定める要件への対応状況を確認します。DNS設定の変更は、承認を得た上でドメイン管理者と調整し、プラットフォーム外での対応が必要な事項も記録します。
配信対象者の情報をどのように収集したか、どのような目的での利用が認められているか、配信停止や配信対象からの除外をどのように管理しているかを確認します。同意取得の根拠が文書で確認できないセグメントについては、そのまま配信対象に含めて後から修正するのではなく、使用前に再同意の取得や追加確認が必要な対象として特定します。
見込み顧客の購買プロセスにおける段階に合わせ、初期のナーチャリングメールシーケンスについて、配信対象者、目的、メールの通数、使用言語を合意します。承認されたメール文面は対象言語で直接作成し、市場ごとの表示や配信停止に関する要件をテンプレートに反映した上で、選定したプラットフォームに実装します。
合意したテスト用の宛先を使用して、リンク、メールの表示、配信停止機能の動作を確認し、対象市場の関連ルールが反映されていることを確認します。また、設定内容と配信承認の手順を文書化し、本サービスの完了後に、誰が各メールの配信を承認するのかをお客様のチームが把握できるようにします。
各市場のページでは、現地市場の状況、重点的に確認すべき事項、業務開始前にご準備いただきたい情報を整理しています。
配信リストの確認とメールシーケンスの構築では、これらの要件を踏まえて対応します。
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| 項目 | ベトナム | タイ | インドネシア |
|---|---|---|---|
| 商用メールに関する規制 | スパムメッセージ、電子メールおよび通話に関する政令第91/2020/ND-CP号は、広告メールに関する具体的なルールを定めています。また、2026年1月1日に施行された個人データ保護法も適用されます。 | 2017年に改正されたコンピュータ犯罪法第11条および関連する省令・告示により、商用メールには受信者が速やかに配信を停止できる手段を設けることが求められます。また、個人データ保護法(PDPA)に基づく同意要件が適用され、個人データ保護委員会(PDPC)も同法の執行を積極的に進めています。 | 電子情報・取引法(UU ITE)および2022年個人データ保護法第27号(UU PDP)は、いずれも商用メールに適用されます。 |
| 配信リストの同意取得の根拠 | 事前に同意を取得したことは、確認済みの登録フォームや受信者からの購読申込みなど、政令で定められた方法のいずれかによって証明できなければなりません。 | 同意は明示的に取得し、書面または電子的方法で記録する必要があります。また、一般条項の中に埋もれないよう、ほかの条件とは明確に分けて提示しなければなりません。 | 個人データを商用利用するには、適法な処理根拠と透明性の確保が求められます。同意を根拠とする場合は、同意を求める際にインドネシア語を使用する必要があります。 |
| 表示および配信停止 | 広告メールの件名の先頭には、政令で定められた表示を付ける必要があります。また、配信停止の申し出には、機能する配信停止手段を通じて速やかに対応しなければなりません。 | 商用メールには、コンピュータ犯罪法の規定に従い、受信者が速やかに配信を停止できる手段を設ける必要があります。また、個人データ保護法(PDPA)に基づき、ダイレクトマーケティングに対する異議にも対応しなければなりません。 | 同意はいつでも撤回でき、撤回された場合は3×24時間以内に個人データの処理を停止しなければなりません。そのため、すべてのメールに機能する配信停止手段を設け、申し出に確実に対応する必要があります。 |
エンゲージメントレターにて、最終的な形式と詳細度を確定します。
現在の送信者設定、推奨または実施した認証・プラットフォームの変更内容、ドメイン管理者による対応待ちのDNS設定変更など、未完了の対応事項をまとめます。各項目がメールの到達率にどのように影響するか、誰が対応責任を負うかも明記します。
選定した配信対象者に向けて対象言語で作成し、お客様のプラットフォームに実装した、初期ナーチャリングメールシーケンスの承認済み文面を納品します。市場ごとの表示要件と配信停止の仕組みを反映し、リンク、表示、配信停止機能のテスト結果も含めます。
配信対象者の管理ルール、配信対象からの除外管理、テスト結果、今後の配信に向けた承認手順に加え、メールシーケンスの構成とその設計意図をまとめます。お客様のチームは、この資料を参照して設定を維持し、同じ方針で新たなメールシーケンスを構築できます。
配信リストの同意取得履歴によって、すぐに実施できる施策の範囲が大きく左右されます。
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| ご提供いただく情報 | 含めていただきたい内容 |
|---|---|
| プラットフォームとドメイン | 使用するメール配信プラットフォーム、ドメイン管理者、必要なアクセス権限 |
| 配信対象者データの取得経緯 | 連絡先情報の収集方法、認められている利用目的、配信対象からの除外記録 |
| コンテンツブリーフ | オファー内容、購買プロセス上の段階、使用言語、ブランドガイドライン、承認者 |
プラットフォームの移行、購入リストの取得、継続的なキャンペーン管理、追加のメールシーケンスの構築は、いずれも別途対応となります。メールシーケンスを準備したこと自体が、配信の承認を意味するものではありません。
配信リストの一部について、同意取得の根拠を文書で確認できない場合、メールマーケティング導入支援では該当するリストを特定し、使用前に改めて同意を取得することを推奨します。購入したリストやスクレイピングによって収集したリストは、3市場のいずれにおいても、お客様のマーケティング活動を対象とする同意取得の記録が備わっていないことが多いため、メールシーケンスの構築には使用しません。
基盤の整備後は、追加のメールシーケンスの構築、ウェブサイトやパンフレットの文章のローカライゼーション、継続的なキャンペーン管理にも対応できます。これらは、引き継ぎ時に文書化した配信対象者の管理ルールとメールシーケンスの構成を踏まえ、別途、業務範囲を設定します。
Viettonkinが公開しているケーススタディから、主な支援事例をご紹介します。各事例では、支援を行った国・地域と具体的な支援内容を簡潔にご紹介しています。詳細な背景や経緯については、各ケーススタディをご覧ください。
マーケティングブリーフの策定に役立つ実践的な情報をご紹介します。
いいえ。送信ドメインの認証はメールの到達率を高めるための重要な要素ですが、受信者の反応、苦情の発生状況、送信者の評価、メールサービス事業者の判断なども影響します。
お客様が現在利用しているメール配信プラットフォームを活用することを基本とします。実現可能性や必要な変更については、業務範囲を決定する段階で確認します。
購入したリストやスクレイピングによって収集したリストには、お客様のマーケティング活動を対象とする同意取得の記録が備わっていないことが多いため、使用すべきではありません。一方、引き継いだリストについては、個別に確認できます。同意取得の根拠を文書で確認できるセグメントは使用できる可能性がありますが、それ以外については、使用前に改めて同意を取得する必要があります。
対象市場、業務範囲、ご提供いただく資料、必要なアクセス権限、成果物の納品に関する責任範囲を確認した上で、料金とスケジュールを合意します。
ターゲット市場、事業目標、現在の体制についてお聞かせください。具体的な成果物、役割・責任範囲、次のアクションを確認し、今後の進め方を整理します。